「教えない」「マンツーマン」のサービスだからできること

「ゲームdeコーチング」というサービスをスタートした。これまでのサービスとは違う点はいろいろあるが、その中で上記のようなポジショニングマップを作ってみた。

子どもに「教えない」

とても大きな点は「教えない」サービスだということ。

子ども向けのサービスをしようとするときに、どうしても「役に立つこと」「子どものためになること」と考えがちだ。ただそこで、どうしても「教えよう」としてしまうのが大人というもの。

「自分が知っていることを、子どもに教えたほうが子どものためになる」と思うのだろう。私もかつてそうだったし、今もぬぐえない面があるから、とてもよくわかる。

でも、我が家の子どもたちに教えてもらったのは、「教えられるのはつまらない」ということ。

教えられて楽しかった経験はもちろんある。その経験が「本来の教えられるよさなのだ」と思ってしまう気持ちは私にも、ある。

でも、「教えられるのは総じてつまらない」ということから、目を背けないでいるとどうなるか。

教えない方法を考えるようになる。

教えないとどうなるか?

教えないと、子どもは好きなことをやる。自分で発見したことを、さも重大なことであるように言う。人に伝えたくなる。もっと他のことも発見したくなる。

ここで大人は「そんなことは大したことではないから、もっと勉強しろ」と言いたくなる。でも、そのとたん子どもの興味ややる気はそがれてしまう。

放っておけば、もしかしたら大人でも気が付かない領域まで達していたかもしれない。それは誰にもわからないけれど、そのチャンスを与えられている子どもはとても少ない。

「こども哲学」も「教えない」

上記のポジショニングマップでは、「こども哲学」の色も変えてある。

それは、私が活動していることだから。私は数年前から「こども哲学」の活動もしている。こども哲学とは、「普通って何だろう?」「どうして宿題をしなくてはいけないの?」といったことを考え、対話をしあう活動だ。

その活動を通して、子どもたちが自分で考えることでたくさんのことを発見し、考えを深め、エキサイトすることを知っている。

「自分で考える」ことは「エキサイティングなこと」なのだと、私は思う。子どもたちは、本当はそれを求めているのだと思う。

もうひとつは「マンツーマン」

たくさんの友だちとワイワイするのは楽しい。集団行動は楽しいことも嫌なことも、たくさんのことが盛り込まれている。

ただ、子どものうちは特に、集団では上手くいかないケースがある。私自身も、高校や大学、社会人になってさえ、特定の集団になじめない、なんてことがよくあった。どんなに楽しい活動でも、人間関係が上手くいかないと辞めざるを得ない。

でも、ひとりひとりなら、ある程度の関係性を築ける。安心できるのは、ほんの少数の信頼できる人との付き合いだったりする。

子どもはピュアであるからこそ、人間の嫌な面も出てしまう。子どもはピュアだけど、善人であるわけではない。機嫌悪くなったり、意地悪をしたり、ひどいことを言う。だから、傷つきやすい子どもは、子ども同士の付き合いに深い傷を負うことがある。

だから、自信がない子どもや、繊細な子どもに、自信が付くまでのステップとして、大人とのマンツーマンの遊びを提供したい。

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ゲームdeコーチング・代表